HOME > 知りたい!美容外科のスリミング > 大森喜太郎先生の特別インタビュー



<脂肪吸引のリスク>
──肌がボコボコになるという噂を聞いたことがありますが、本当ですか?
20代の方も時々お見えになりますが、20代というのは余分な脂肪というものが少ないので、施術において量的には楽なのですが、逆に20代の皮膚は張りがある、かなり丁寧に脂肪を吸引しなければ、後でボコボコになりやすいため、かなりの腕が要求されます。
──術後の傷はどうなりますか?
脂肪吸引する器具(棒状)をいれる小さな穴をあけるため、多少の傷ができます。この傷は年齢が高い方のほうが比較的の残りにくく、ほとんど残らないというケースが多いです。しかし、20代の若い肌は肌質的に多少傷が残る傾向はあります。また、露出する服装が多いので、傷が気になってしまうということあります。しかし、多くは時間の経過とともに薄くなっていくのが一般的です。
──血管や繊維が破壊されたり、肌再生機能が破壊されたりするのではないかという不安がありますが?
もちろん乱暴にやれば、そのようになりますが、きちんとした技術を行っていればそのような心配はありません。さらに。最近では新しい技術としてウォータージェットという水の力で脂肪と繊維・血管を分離させ、大切な組織を傷つけることなく脂肪だけを吸引する方法も使われるようになりました。
──他に脂肪吸引に伴う危険性というのはありますか?
健康な人が小範囲を行う場合、ほとんど問題はありません。危険なのは、一度に多くの脂肪を吸引することと、一度の多くの場所から脂肪を吸引する場合とされています。合併症を引き起こして健康を害することまで考えられますので、少量ずつ吸引することをお勧めします。
──こう考えてみると、脂肪吸引の前の診察はかなり念入りに行う必要があるのですね
やはり医療行為ですから、リスクについてもお話しますし、過剰な期待、無理な期待を戒めるお話もさせていただきます。また、大量に脂肪を吸引することはできないなどのお話をします。そして、重要なのが食事のコントロールについてで、脂肪吸引をすれば、細胞は減るので手術した部分は太りにくくはなるけれど、あまりひどく食べすぎて、今度は全体的に肥満になるということでは意味がないのです(笑)。
<脂肪吸引とダイエットの関係>
──脂肪吸引とダイエットは密接に関係しているのですね
食事を取りすぎて肥満になる人は、精神状態がバランスをくずしているなど、何かしら原因があると思ので、その部分も確認が必要です。たとえば極端に40kgくらいダイエットに成功したて脂肪吸引をしたのに、食事生活がもとにもどり体重がリバウンドしてしまったとします。その場合、脂肪吸引した部分がパンパンに張ってしまうことだってありえます。従って、食事のコントロールが今後もきちんと続けていけるかどうかも見続けていなければなりません。
──ダイエットをしている最中の脂肪吸引はよくないのですか?
いけないというわけではありませんが、せっかくダイエットをやっているのであれば、それでしばらく成果を見る必要があります。ダイエットというものは結局、健康面で考えても、生涯コンスタントに続けるべきことですので、その途中で、脂肪吸引ができないということはないです。
──脂肪吸引をした部分は、太るということはないのですか?
脂肪吸引をした部分は、脂肪の量は減っているため太りにくいのですが、全身が太れば、ホルモン支配によりその部分も合わせて太ります。
<脂肪吸引のタイミングと術後のケアについて>
──脂肪吸引は、季節的なタイミングとして、いつごろ受けたらいいですか?
足の脂肪吸引を行う場合、水着や足の肌を大きく露出する服装を着ると考えた場合、3ヶ月以上前がいいとおもいます。というのは、器具を挿入する穴の傷が消えるのには3か月程度かかるのです。一方、腹部の脂肪吸引を行う場合は、腹部は傷が消えやすいのと、露出する服装でも目立ちにくい場所に穴をあけますので、傷口がほとんど見立ちません。 また、脂肪吸引の後はきつい下着のようなものを着用します。ウォータージェット法だと1週間くらい、トゥーメセント法は1か月くらい履き続けますから、熱い時期には覚悟が必要です(笑)。従って、脂肪吸引は比較的冬に希望される方が多いという傾向はあります。
<エステティックと美容外科の共存について>
──脂肪吸引後、エンダモロジーなどでケアをするのはなぜですか?
脂肪吸引というのは、脂肪層の脂肪を抜き出すので、脂肪層がひどく荒れている状態になっています。だから、エンダモロジーやマッサージなどの刺激をあたえ活性してあげることが大切です。活性してあげることで、本来硬くなってしまう脂肪吸引後の皮膚の柔らかさが違ってきます。触った感じや見た目もかなり異なります。
──こうしたケアはエステで行ってもいいのですか?
いいと思います。マッサージ、リンパトレナージュ、エンダモロジーなど、脂肪吸引した部位の刺激を与えるケアがよいとおもいます
──ちなみにセルライトは美容外科では減らないと聞いたことがありますが
はい、脂肪が減る分、セルライトが一見目立ちにくくなりますが、実際はセルライト自体が減ることはありません。つまり、セルライトによる冷え症やむくみなどが脂肪吸引によって解消さるわけではないので、別途セルライトケアが必要になります。そのような意味でも、エステに通うことがお勧めできるわけです。
──エステと美容外科の併設が理想的ということですか?
お互いにない部分がありますから、良い点を補い合いながら、協力しながら患者さん、(お客様)によりよいものが提供できるのが一番です。本来、術後に美容外科をよく理解しているエステに通い、術後のケアや、患者(お客様)の状態をみているひとがいるというのは、医者としても安心です。 ただ、美容外科で手術を希望される人というのは、エステティックに通っている方とは異なる場合が多いが現状です。不思議なことにターゲットがことなるようです。しかし、エステには通うことはさまざまな利点がありますので、お勧めします。
大森 喜太郎 【オオモリ キタロウ】
略歴
1940年 東京生まれ
1968年 東京慈恵医科大学卒業・入局
1970年〜71年 ニュージーランドミドルモア病院形成外科
1972年 コーネル大学形成外科研修
1974年 東京警察病院形成外科医局員
1976年 ニューヨーク大学研修
1977年 フランスNancy大学病院招待研修
1987年 東京警察病院形成外科部長
2004年 医療法人社団大森会 クリニカ市ケ谷名誉院長
称号・資格
医学博士
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医
社団法人日本美容医療協会適正認定医
アルゼンチン医師会名誉会員
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)常任理事
日本形成外科学会正会員
日本レーザー医学会監事
国際美容外科学会正会員
東洋美容外科学会理事長
国際形成外科学会正会員
アジア太平洋地区頭蓋額顔面学会前会長
アメリカ形成外科学会Corresponding member
アメリカ美容外科学会正会員 等々