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スペシャルインタビュー大森喜太郎先生
知りたい!美容外科のスリミング
美容外科のスリミングは痛くないの?どんな種類があるの?脂肪吸引は安全?など、私達が知りたい「美容外科スリミング」について、美容外科医の大森喜太郎先生に伺いました。第一回目は「美容外科で行うさまざまなスリミング」についてうかがいます。
大森喜太郎先生

──美容外科でおこなうボディメイキングの種類を教えてください

美容外科のスリミング技術には、さまざまな方法があります。“メスを使う方法”の代表はボディリフティング・タミータックなどで、次が有名な脂肪吸引法です。最近にはこれに加え、“メスを使わない方法”(脂肪溶解注射・スマートリポ[レーザー]など)が登場してきました。これらの方法を、その方の脂肪や皮膚のコンディションと、目指したいスタイルによって使い分けていきます。

──なかでも脂肪吸引は人気ですか?

確かに脂肪吸引をしたいという方は多くおみえになるのですが、問題は脂肪吸引に対し、時に過剰な期待があることで、脂肪吸引をすればすべての希望が叶うというわけにはいかない場合もあります。

大森喜太郎先生

──部分痩せしたい女性には、脂肪吸引がお勧めですか?

お勧めですが、まずは最初、きちんとしたダイエットを始めることが大切だとお話しします(笑)。人生は長いですから、手術を最初に選択することはあまりお勧めできません。まずは、ダイエットをして生活習慣を見直すこと。そして、ヨガやピラティスなどエクササイズで筋肉のラインを整えたり、エステティックでエンダモロジーやスリミングトリートメントなどを組み合わせて代謝をあげたりと、手術以外のスリミングとボディメイキングの大切さをお話しします。

──では、脂肪吸引はどのような方にむいていますか?

ダイエットやエステ、スポーツなど努力をした結果、やはり遺伝的にどうしてもある部分に脂肪がつきやすい方、あるいはどうしても解消されない部分的肥満が腰周りやウエスト、あるいは大腿外側などにある方、また、ダイエットで胸が小さくなってしまうというように、ダイエットではアンバランスな体型になる方。以上の方には脂肪吸引は有効ですので、美容外科で相談してみるといいと思います。

大森喜太郎先生

──脂肪吸引をされるもっとも多い年齢は?

希望される方はむしろ若い方が多いかもしれません。しかし本当に必要なのは30代以降の方で、特に40代の方だと思います。その中には、出産経験のある方も多く含まれます。年齢や出産などで、どうしてもとれにくい脂肪というものができるようになるからです。

──脂肪吸引をしない方がいい場合というのはあるのですか?

脂肪吸引は脂肪組織の上にある皮膚のコンディションがよい状態にあるときに、素晴らしい効果が期待できるので、若い方の大腿外側やウエスト周りは良い適応なのですが、小さいとはいえ傷は残る方法ですから、適応は慎重にありたいと思います。また、妊娠などで皮膚が極端にたるんでしまった方や、40kgを超えるような極端なダイエットで皮膚がたるんでいる方にはお勧めできません。皮膚がたるんだ状態のとき、脂肪を取り除くと、さらに皮膚がたるみ、だぼだぼな状態になってしまうのです。

大森喜太郎先生

──妊娠によるボディの皮膚のたるみをなくすような方法について教えてください。

「アブドミノプラスティ」や「タミータック」といわれる方法が有名です。妊娠出産を繰り返していたりすると起こりがちな筋肉層のゆるみや過剰な皮膚のゆるみを改善する方法で、「内側の下着」といわれる筋肉部分をしっかり締め、さらにあまっている皮膚をおへその下で切り取る手術になります。これは切開をするので傷痕がのこります。

──では、急激なダイエットによる皮膚のたるみを修正する方法について教えてください。

たとえば100kgの人が、急に60kgになるというように、大量にウェイトダウンを行った場合は、「ボディリフト」というものが適用されます。これはウエスト下の皮膚を必要な巾で切り取り、ズボンをはくように皮膚を持ち上げてから、皮膚を縫い合わせる方法です。これはヒップアップに効果がある方法ですが、こちらも切開による大きな傷痕が残るため、ヒップアップに有効という理由で、単にヒップアップを望む若い女性に適した方法とはいえません。ボディリフトもタミータックもたとえ傷痕を残すとしても得るものが多いと判断される時に必要な手術です。

大森喜太郎先生

──なるほど。では、脂肪吸引と今話題の脂肪溶解注射やスマートリポ(レーザー)には、どのような違いがありますか?

スマートリポは小切開から挿入した細いレーザー管で脂肪を蒸散させる手法です。脂肪溶解注射は大豆由来の成分を用いたお薬を注入する方法です。

──どちらがよりお勧めですか?

もし具体的に目に見える程度の脂肪を減らしたいのであれば、これらの方法よりも脂肪吸引が有効でしょう。ただしとにかく脂肪吸引はいやだという方は、脂肪溶解注射やスマートリポという選択肢もあるのだと思います。用いられ方としては若い方の二重あごや上腕のぶるぶるにはスマートリポ、年配の方のお腹には脂肪溶解注射となると思います。ただしこれらの方法では、多くの場合他のいくつかの施術と組み合わせて初めて効果があるとされていることや、これらの施術にもそれなりのリスクがあることも忘れないで下さい。

大森    喜太郎  【オオモリ  キタロウ】

略歴

1940年 東京生まれ
1968年 東京慈恵医科大学卒業・入局
1970年〜71年 ニュージーランドミドルモア病院形成外科
1972年 コーネル大学形成外科研修
1974年 東京警察病院形成外科医局員
1976年 ニューヨーク大学研修
1977年 フランスNancy大学病院招待研修
1987年 東京警察病院形成外科部長
2004年 医療法人社団大森会 クリニカ市ケ谷名誉院長



称号・資格

医学博士
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医
社団法人日本美容医療協会適正認定医
アルゼンチン医師会名誉会員



所属学会

日本美容外科学会(JSAPS)常任理事
日本形成外科学会正会員
日本レーザー医学会監事
国際美容外科学会正会員
東洋美容外科学会理事長
国際形成外科学会正会員
アジア太平洋地区頭蓋額顔面学会前会長
アメリカ形成外科学会Corresponding member
アメリカ美容外科学会正会員 等々